VINTAGE CULTURE BASE × LEGEND PLAYER OFFICIAL APPAREL
– サッカーの歴史と文化を纏う、新たな試み –
それは、着ることで語り継ぐ──
日本サッカー文化の継承と再発見をめざすプログラムです。
VINTAGE CULTURE BASEは、 日本サッカーの歴史と文化を次世代へつなぐ拠点づくりを目指しています。
KAKU SPORTS OFFICE(代表 角田壮監)がプロデュースする日本サッカーの歴史や伝説を語り合う文化の拠点「VINTAGE CULTURE BASEフットボールコレクション」。オンラインショップ「KEY LEGEND」(株式会社キャンビー 代表取締役神戸洋昭)とのコラボレーションで澤穂希氏の公認アパレル「NEVER STOP DREAMING2017.11.17」をリリースしました。
2011年7月17日、ドイツ・フランクフルト。
女子ワールドカップ決勝の舞台に、日本代表「なでしこジャパン」が初めて立った。
その中心に立ち続けたのがキャプテン・澤穂希である。彼女の存在は、試合の勝敗を超えて、日本社会そのものに希望を与えるものとなった。
苦境の日本と、挑戦者なでしこ
大会のわずか4か月前、日本は東日本大震災に見舞われた。未曾有の被害に多くの命が失われ、国中が悲しみと不安に包まれていた。
そんな中で世界大会に臨むなでしこジャパンは、単なるスポーツチーム以上の意味を背負っていた。彼女たちの戦いは、「日本は立ち上がれるのか」という問いに対する答えを探す旅でもあったのだ。
決勝の相手はアメリカ。圧倒的な実力と実績を誇り、女子サッカー界を長年支配してきた最強軍団である。当時のエーストライカーであるアビー・ワンバックを筆頭に、アレックス・モーガン、
そしてゴール前には、世界最強の守護神と称されたホープ・ソロといったスタープレイヤーを揃えており、下馬評ではアメリカが優勢と見られていた。日本にとってその壁を崩すことは、ほとんど不可能に思われた。
歴史を変えた一撃
試合はアメリカが主導権を握り、先制点を奪われる展開となった。だが、日本は諦めなかった。
後半、宮間あやが同点弾を決めると、スタジアムの空気が変わった。だが延長戦に入り、再びアメリカにリードを許す。残り時間はわずか──誰もが敗色濃厚と感じた瞬間である。
その時、コーナーキックからのボールに反応し、澤穂希がゴール前に走り込んだ。右足のアウトサイドで合わせる。放たれたシュートは、ホープ・ソロの手をもすり抜け、ゴールネットを揺らした。延長後半117分、奇跡の同点弾。世界を驚かせたその一撃は、日本の歴史を変えるゴールとなった。
日本社会の希望を呼び覚ましたキャプテン
試合はPK戦にもつれ込み、日本が勝利を収めた。だが、象徴的だったのは澤の同点弾である。最強の守護神を打ち破り、絶望を希望に変えたあの瞬間にこそ、日本中が涙した。
震災で傷ついた人々の心に、「日本はまだ負けていない」「私たちは再び立ち上がれる」という強いメッセージを投げかけたのだ。
澤自身も「被災地に勇気を届けたい」と繰り返し語っていた。プレーそのものが言葉となり、彼女は国民の心を代弁する存在となっていた。
澤のリーダーシップは、勝利を目指すだけではなく、仲間を信じ、未来を信じる姿勢にあった。それがチームを一つにし、日本全体をも一つにしたのである。
永遠のキャプテンとして
澤穂希はこの大会で得点王とMVPを獲得。女子サッカー界の頂点に立った。だが彼女の真価は、数字や称号を超えたところにある。
それは「スポーツが社会に何をもたらすのか」を体現したことだ。
澤のゴールは、単なる勝敗を決める一点ではなく、閉塞感に包まれていた日本に希望をもたらした「社会的なゴール」であった。
VINTAGE CULTURE BASEの視点から
澤穂希の伝説を語ることは、日本サッカーの歴史を語ることであり、同時に日本社会の記憶を語ることでもある。2011年のあの日、澤の右足が描いた軌跡は、スポーツが持つ力を世界に示した瞬間だった。
“夢をあきらめない”──澤穂希の言葉は、静かに、しかし確かに私たちの胸に響き続ける。
サッカーの歴史を超え、希望の象徴として刻まれたその足跡は、未来へと受け継がれていくだろう。
過去の挑戦を今に語り継ぎ、次の世代へつなぐ
──VINTAGE CULTURE BASEは、そんな記憶と未来を共有する場所です。
澤穂希氏の公認アパレル「NEVER STOP DREAMING2011.7.17」・Tシャツ
澤穂希氏の公認アパレル「NEVER STOP DREAMING2011.7.17」・プルパーカー
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澤穂希選手(女子サッカー)の伝説を語り継ぐ VINTAGE CULTURE BASE × LEGEND PLAYER OFFICIAL APPAREL
オンラインショップ:コンビネーションミール
VINTAGE CULTURE BASE」は、KAKU SPORTS OFFICEがプロデュースする、日本サッカーの歴史や伝説を語り合い、次世代に継承していく“文化拠点”プロジェクトです。
このプロジェクトでは、日本サッカーの黎明期を支えた選手をはじめ、アジア初制覇・世界への道を切り開いた代表選手、海外挑戦の先駆者、女子サッカー発展の礎を築いた選手たちなど、歴史に名を刻んだ“レジェンド選手”たちに再び光を当て、その功績と存在を世代を超えて語り継ぐ文化づくりを推進しています。
VINTAGE CULTURE BASE × LEGEND PLAYER OFFICIAL APPAREL –
サッカーの歴史と文化を纏う、新たな試み – それは、着ることで語り継ぐ──
日本サッカー界は、ワールドカップやオリンピックといった国際大会での日本代表の活躍に加え、地域密着型のプロサッカーリーグの定着と発展、そして教育・医療・文化など、さまざまな分野で日本社会に良質な影響を与え続けてきました。
その歩みの背景には、厳しい時代を乗り越え、礎を築いてきた先人たちの努力と情熱があります。彼らの存在があったからこそ、今の日本サッカーがあり、次世代へつなぐ価値が生まれています。
未来を見据えて今に没頭するなかで、私たちは時に、過去にある大切な価値を見落としがちになります。しかし、KAKU SPORTS OFFICEは、古き良き価値の中にこそ、これからの時代に必要な「学び」や「ヒント」があると信じています。
私たちが紹介するエピソードは、ある人にとっては「懐かしさ」であり、またある人にとっては「新しい発見」かもしれません。もしあなたがその時代を知っているなら、当時を語れる人とともに思い出を共有してください。そして当時を知らない世代の人々には、その魅力を語り継いでください。
日常の中で語られる「古き良き価値」や「懐かしさ」が、やがて日本サッカー界の新たな伝説につながる「今」をより豊かなものにしていく――。
KAKU SPORTS OFFICEは、誰もが輝ける心豊かなサッカー文化を創造し、「VINTAGE CULTURE BASE」の普及を通じて、その未来づくりに貢献してまいります。
本企画に関するご質問やご相談は、下記までご連絡ください。
KAKU SPORTS OFFICE
プロデューサー:角田 壮監(Kakuta Masami)
Website: https://kakusportsoffice.com/
Mail: contact@kakusportsoffice.com
「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。
また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。